奈良クラブがある日々

JFL奈良クラブ応援ブログです

2021年JFL第14節 F.C.大阪対奈良クラブ(生駒山ダービー大阪ラウンド)

関西リーグ時代から死闘を繰り広げてきた奈良クラブとF.C.大阪。

阪奈ダービー、いやいや奈阪ダービーだと名称からいつも鍔迫り合いでしたが、2019年に両者取り決めで「生駒山ダービー」と称することになりました。

 昨シーズンは1試合だけ大阪で行われ、勝った方がJ3昇格への道をわずかに残す試合。

奈良クラブは先制するも追いつかれ、レッドカードで相手が一人少なくなったにも関わらず逆転負けしてしまいました。(結果詳細はこちら

もしこの試合に勝っていたら、結局のところ昇格は叶わなかったかもしれませんが、多くの人達の運命が大きく変わっていたでしょう。

ダービーマッチとは単に近隣同士の対戦などというものではない。

両者の因縁、執念、多くのものを凝縮しており、生半可な気持ちで臨めば大火傷を負うことになりましょう。

F.C.大阪は目下3連敗中とはいえ、奈良クラブより選手層はかなり厚く、何といっても財政状況に関しては圧倒的に上。

一部からは空母とあだ名されていますが、空母も買えるほど金持ちだと言われる事が由来とか。

今回の試合でも年間パスやチケット購入者に、地域還元を目的に500円の金券を配る大盤振る舞いです。

試合観戦サポーターの皆様へ「ひがしおおさか地域還元チケット」お渡しのお知らせ | F.C.大阪

奈良クラブは技術(エコノメソッド)と何より強い気持ちで対抗するしかない。

チームの現在の到達点、そして今後を占う上でも重要な一戦です。

  • スタメン

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現時点でのベストメンバーでしょう。

高知戦は調整にあてることができた長島滉大選手、片岡爽選手にも期待がかかりました。

  • 試合経過と感想

この試合の奈良クラブは立ち上がりからとても良かったです。

速く勇気のあるパス回しでしっかり繋がっていましたね。

大阪に負けない強い気持ちも感じました。

それも最初だけではなく、この試合は最後までずっと継続できていたと思います。

対するF.C.大阪もやっぱり強い。

20番大山武蔵選手はボール持ってない選手より早くドリブルしていくし、4番附木雄也選手はとにかくごついし怖いし、38番吉田大河選手はずっと存在感あるし、言うまでもなく32番坂本修佑選手はこの試合一番の要警戒選手だったし。

いつものようにガンガン波状攻撃してくるのはまさに脅威でしかない。

F.C.大阪を一言で表せと言われたらこう答えるでしょう。

 

圧倒的物量!

 

そんなチームに奈良クラブは互角の戦いを見せてくれました。

GK金子優希選手はこの試合も好セーブを連発していました。

この選手も試合毎にどんどんレベルアップしていますね。

(しかし、後半のあのやらかしは猛反省してくださいね。)

前半43分のPKは、中継解説の人によると誰が見てもPKだったようです。

誰って誰と聞きたいところではありますが、判定は覆りませんから不運と切り替えるしかない。

 

前半は1点ビハインドで終了。

 

シュート数も大阪8に対して奈良クラブ5と大阪優勢ではありましたが、正直負けてる気はせず、後半もこのままでいけば勝てる気しかしませんでした。

 

後半6分の桑島選手のシュートは大阪GK田中大貴選手がスーパーセーブ。

後半18分の長島滉大選手のシュートは決めて欲しかった・・・。

後半30分にここまでフル出場を続けていたアンカー金子雄祐選手が金成純選手に交代。

金子選手の場所に誰が入るのかと注目したところ、ついに森田凛選手が本来のポジションへ。

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これがまた、どこに目があるのというようなすごいパスを通すもんだから驚きます。

そして結果も出します。

森田選手が起点となって左・加藤→右・桑島と揺さぶって最後は山本宗太朗!

 

奈良クラブ同点!

 

若い期限付き移籍選手をきちんと育ててレンタル元の徳島ヴォルティスにお返しするのが奈良クラブのミッションの一つです。

徳島の皆さん、森田選手は順調に育っておりますよ。

できるならどうか来年も預けてください。

その後は両チーム魂のぶつかり合いでした。

どっちがシュート決めて勝ってもおかしくなかった。

 

これぞダービー!

 

結局このまま試合終了。

今シーズンの生駒山ダービー大阪ラウンドは1-1のドローで終わりました。

(結果詳細はこちら

 

高知戦で自信を得ただけでなく、ダービーということも含めて何か化学反応的なものがありましたか?

一皮むけてレベルが2つ3つ上がったようでした。

この試合だけでなく、次戦以降も継続進化し続ければ希望の光もどんどん明るくなることでしょう。

  • 気になったこと

F.C.大阪の今試合の告知では、生駒山ダービーの名称は使われず、阪奈ダービーとされていました。

fc-osaka.com

対して奈良クラブ生駒山ダービーを用いていました。

 冒頭で述べたように、生駒山ダービーの名称は両クラブの協議で決まったことです。

双方の前社長時代の事ではありますが、破棄するならばするでしっかり再協議して統一して欲しいです。

もちろん、生駒山ダービーの名前はこれからも何十年と続けて歴史にして欲しいと願っています。

F.C.大阪の今回の対応はとても残念に思っています。

  • 順位

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14位

6月の奈良クラブは高知戦を含み

リーグ戦1勝3分1敗で勝点6

高知戦、そしてこの生駒山ダービーの出来ならば、7月は引分け数と勝利数を入れ替えたいですね。

  • 次戦に向けて

同じスペイン人監督のミラ監督が率いる鈴鹿ポイントゲッターズとホームで対戦です。

奈良クラブOBで今も人気の高い佐藤和馬選手が所属しています。

鈴鹿は最近調子を落としていますが、奈良クラブはまだ鈴鹿に勝った事がありません。

昨シーズンもホームで1試合戦い、奈良クラブは痛い敗戦を喫しています。

スペイン人監督同士の対戦でもあり、どのような試合展開になるのか注目です。

ダービーの出来を継続進化して、是非ホーム初勝利を期待しています。

 

頑張れ!奈良クラブ!!

 

次の試合に勝つ!!!