奈良クラブがある日々

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2021年シーズン振り返り2 順位分析

2021年シーズンのJFL順位は以下の通り

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奈良クラブの成績は、

10勝13分9敗 勝点43 10位

結果だけみると中位(の下)の成績に終わりました。

参考:2020年は15試合で5勝3分7敗 勝点18で13位

昇格や優勝には物足りない数字ですが、もう少し詳しく分析してみました。

前期(1~16試合目)

2021年シーズンのJFLはチーム数が17と奇数だったので、毎節試合無しのチームが発生しました。

さらに、特に前半はコロナ感染者がでたり悪天候の影響で、試合び延期中断が多発して大変でしたね。

その為、毎節後の順位表を見ても消化試合数がバラバラで真の順位がわかりにくかったです。

そこで、2017年までのように、リーグを前期後期に分けて、前半16試合消化時、後半16試合消化時の順位表を作成しました。

まずは前期から、

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奈良クラブは2試合目から6試合目までリーグ戦5連敗を喫して大きく出遅れましたが、実は前期16試合を消化して

4勝6分6敗 勝点18 得失点差+1 12位

実はそこそこ健闘しています。

しかし、昇格圏の4位との勝点差は10も開いていました。

勝点差を縮めるには同じ数の試合数が必要と言われていますので、昇格については既に黄信号が灯っていました。

全体でみるといわきの無敗が光ります。さすが優勝チームです。

Honda、ソニーの両門番も安定の強さ。

2021年シーズン新加入の枚方の躍進が目を引きます。

FC大阪、青森は昇格圏を十分射程にとらえていました。

逆に同じく新加入の刈谷は最下位と大苦戦。

そして古豪武蔵野がまさかの降格圏にいました。

さらに昨シーズン優勝の大分が伸び悩み、同じく5位の鈴鹿奈良クラブと同勝点の13位と出遅れました。

結果論ですが、この時点で4位以内のチームは既に今シーズン降格はなくなっていました。

後期(17試合目~32試合目)

通算順位表から前期順位表を引いて後期順位を出してみると面白い事がわかります。

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後期の奈良クラブは、

6勝7分3敗 勝点25 得失点差+2 6位

後期だけを見ると、濵田社長が開幕前に語っていた

上位はいけると思っていて、できれば昇格したい

この通りの成績にきっちり乗せてきています。

勝点25にした事が大きい。年間勝点50ペース。通算順位表では昇格条件の一つ4位以内をうかがえます。

全体を見ると、前期と後期で成績を大きく上げたチームと下げたチームでほぼ2分されています。

まずは大分。

前期のいわき並みの勝点。12勝は強烈です。J3昇格チームがいわき1チームのみになった一番の理由と言えるでしょう。

Hondaは盤石。

優勝は逃したものの前期と変わらぬ強さ。

いわきは後期3位ですが大分とHodaが凄すぎるだけで、前期と同程度の強さを維持しました。

鈴鹿の大躍進も素晴らしい。

監督を変えての大成功例。前期は奈良クラブと勝点では並んでいました。

そして目を引くのが武蔵野の大復活。

順位を前期から9も伸ばしたのは、大分と並んでリーグ1位。

5分の成績で勝点24得失点差もプラスです。

これで通算順位では降格圏を脱出して見事残留を果たしました。

大阪は後期で伸びきれず、青森、三重も失速してしまいJ3昇格を逃しました。

後期失速といえば、枚方ソニーも気になるところ。

高知、マルヤスは通算順位16位に終わったホンダロックより後期成績は落ち込んでしまいました。

刈谷は最後まで上昇の糸口をつかめぬまま、後期も最下位。

入替戦でも敗れ、地域リーグ降格となってしまいました。

成績を3分割してみると

今シーズンの奈良クラブは、外国人の新規受け入れ制限に伴ってフリアン監督の来日が遅れてしまった都合上、試合中は最初の10試合(高知戦含む)をダリオ代行、残り試合をフリアン監督が率いました。

フリアン監督に変わった後もなかなか成績が上がりませんでした。

そこで、今シーズンの奈良クラブの成績を3分割してみました。

1~10試合   3勝2分5敗 勝点11

※ダリオ代行指揮

11~21試合 1勝8分2敗 勝点11  

※フリアン監督指揮前期

22~32試合    6勝3分2敗   勝点21

※フリアン監督指揮後期

リーグ戦序盤10試合について、実は5連敗以外は負けていない!

5連敗後の成績は2勝2分0敗でしたから上り調子でもありました。

しかし、次の11試合で全く勝てない。

負けもしないので勝点は変わらないものの、通算順位で上位になれなかったのはこの期間の伸び悩みがあったから。

フリアン監督が開幕当初から指揮できていれば・・・。

たらればは無意味ですがそう考えてしまいます。

後半11試合の成績は合格点。

今シーズン32試合換算すると、勝点61点ペース。通算3位の大分の成績に匹敵します。

来シーズンもフリアン監督は続投が決定済。そして、今シーズンの主力選手達も例年になく速いペース、そして多くが契約更新しています。

今シーズン終盤の勢いを来シーズンまで継続、そして加速してくれることを期待しています。

そうすれば、J3昇格、そして優勝が現実になることでしょう。