前回の続きです。
新体制発表会から2週間以上も経って、来週にはリーグ開幕というのにいまだに記事が終わっていないのはよろしくない。
2月は逃げる3月は去ると申しますように年度末は忙しくて・・・(言い訳です)
ようやく新チームと目標についてです。
といいつつ、実は新チームと目標については下の記事でしっかりまとめられています。
なので、今回は今シーズンのチームと目標について私的に思うことをつらつらと。
今シーズンのチーム
奈良クラブは毎年のように監督も変わり、チームとしてのゲームモデルというものがありませんでした。
そこでそれを一から作ろうとしたのが林舞輝前監督です。
日本の育成年代でも弊害なく取り組める「ゲームモデル」を25歳のJFL監督が紹介:前編 | BBMスポーツ | ベースボール・マガジン社
上の記事から引用します。
サッカーというゲームの目的は勝つことであり、理想や理念と勝つための方法とを組み合わせてつくるのがゲームモデルになります。そして、ゲームモデルができれば、それを実現するには「何が足りなくて、どういう要素が必要か」という考えになり、練習メニューが決まっていきます。
しかし、ゲームモデルと言う言葉を教えてくれた林舞輝さんは志半ばで退団。彼が監督だった2020年がフルシーズンだったら、そして翌年も監督を継続していたらどんなゲームモデルが完成していたでしょうか。
時間は戻らない。
2021年から奈良クラブは、エコノメソッドという育成プログラムを導入したのでした。
その理由について濵田社長は自身のnoteで料理に例えてとてもわかりやすく説明されています。奈良クラブはスペイン料理の新進気鋭のフリアンシェフが自分で厳選した食材を用いて最高の料理を作っている最中です。note.com
さて今年の新加入選手。
昨年奈良クラブを見てきた人なら、この選手は退団したあの選手の代わりだ、この選手は昨年層が薄くて苦戦したポジションだからってすぐわかりましたよね。
ゲームモデルがしっかり作られたから、どんな選手を集めればよいかも明確になります。
もちろん、昨シーズンの成績を見れば、その構築に多大な労力がかかったことも察することができます。そしてそれだけエネルギーを注いで築かれた礎は絶対強い。
昨シーズンのホーム最終戦後に、フリアン監督と少しだけお話できました。
「来シーズンはJ3昇格お願いします!」と浅薄なお願いをしたところ、
「それについてはお約束できない。しかし良い試合を見せられるよう努力します。いつも応援ありがとう。」
そのように答えられました。
さて、これをどう捉えるのか?
昇格できなかった時の言い訳ができないからだろう、なんて考えをしてはいけません。
フリアン監督にとって最優先のミッションは、奈良クラブのゲームモデルの完成なのでしょう。
昨シーズン前に濵田社長は、こう発言されていました。
「現実問題としては(今季JFLの)上位に食い込めると思っている。大体2年あれば描いているものが実現できる。僕らも(選手を)集めきれているわけではないので、(今季は)出来としてマックスでも7割ぐらいかなと。それでも上位はいけると思っていて、できれば昇格したい。ただ、2年かけて昇格は絶対。今年は昇格するための準備をしている」
昨シーズン終了時点ではまだまだ道半ばなのです。
そう言えば林前監督も昇格をせかされるたびにこう答えていました。
「勝負は水物です!それより選手がどれだけ良いプレーができたのかを見て欲しい。」
自分の哲学を試合で体現できれば結果は後からついてくるということでしょうか。
働き人をやっているとそれはわかるような気がします。
結果だけを追求する職場は環境が悪く、各人の成長は期待できない。
約束事が共有されたチームワークの良い職場は、たとえ少人数でも機能する強靭さが備わるし、各人の成長も期待できる。
しかし、結果については残念ながらどちらが良いとは言えないのが厳しい現実です。
どうかフリアン監督が完成させる奈良クラブに結果が伴いますように。
今シーズンの目標
今シーズンの目標はずばり
JFL優勝
です。
Jリーグ昇格を狙う百年構想クラブがリーグの半数を占める今となっては4位以内なんて消極的な事を言ってたら振り落とされてしまいます。
濵田社長はその為に必要な事として、このように述べられています。
過去にJ3へ昇格したクラブには「雰囲気」がある。
クラブ、サポーター、スポンサー、自治体、メディアなど、関わる人たちすべてに
「昇格しそう」という雰囲気がある。
奈良クラブでも、この雰囲気を1年間やり続けることが大事だ。
JFL優勝は”3年計画”の総決算:奈良クラブ新体制発表会(22.2.16) 質疑応答のまとめ(058) - 奈良クラブを見守る新米サポーターの日記
より引用
雰囲気ってどうやって作るんだろう?
無理に作ろうとすると、
連敗したってまだ○○試合ある!
奈良クラブは元々スロースターター!
ネガティブな事は一切言うな!
ポジティブな事しか言わないし聞かない!
こんな感じになりがち。
そして圧倒的負けフラグ立ちまくりの雰囲気にしかなっていない。
当然ダメ出しや罵倒ばかりなんて論外です。
しかしながら、実は今年のチームは優勝しそうな雰囲気をとても感じてます。
フリアン監督は新体制発表会でも今年は優勝しますなんて言ってないです。
昨年だって通算成績だけみると10位。中下位です。
なぜでしょうか?
それは、後半成績が良くなったのを知っているし、試合内容も昨年の開幕戦と最終戦を見直してみたら、素人目にも組織として形になってきているのがわかるから。
そして、その流れを今シーズンもしっかり継続強化しているのを発表会やスクアドラカップでも感じられたから。
懸念されている観客動員についても、コロナ禍という無視できない大きな障害はありますが、収束さえすれば(しなければ条件撤廃を強く求めますが)それほど悲観的に考えていません。
昨シーズンのホーム最終戦。
コロナもこのまま終息するのでは?と感じられるほどに感染者数が少なくなり、向慎一選手の引退試合でもありましたが、特に大々的な集客キャンペーンをしていたわけではない。
それでも1010人の観客動員を達成できています。
2019年の不祥事、そしてコロナ禍もあって300人から500人ぐらいまで落ち込んでいた観客数を見てきたので、1010人と聞いた時に、これなら来シーズンはコロナ禍が収まり優勝昇格争いするような展開になれば観客動員条件については絶対大丈夫という雰囲気を感じました。
きっと良い雰囲気とは、過去と現在を線でつないで、その先の未来が明るいものだと期待できる時に自然に生まれるものなのでしょう。
昨日より今日できた事を些細でも一つでも増やす、そしてそれらをしっかり拾って認識して雰囲気を作っていきましょう。