Starting Formation
試合結果
詳細はこちら
試合感想
同じJFL所属とはいえ、チーム力はJ2レベルとも評される強敵Honda FC。天皇杯では毎年のようにJチームを撃破し、リーグ戦より本気ではないかとも噂されるチームが2年ぶりの天皇杯1回戦の相手でした。
Honda FCとの対戦、今シーズンリーグ戦第2節ではスコアレスドローでしたが、この時とは比較にならない強さを見せつけるに違いない。
対する奈良クラブはリーグ戦でおなじみのメンバーの多くがスタメンやベンチを外れ、正直ベストメンバーとは言えない構成で、試合前はもしかしたら大惨事を目撃することになってしまうのではないかと不安でした。
前半はその不安通り攻められっぱなし。
簡単にボールを奪われ、裏を取られ、降り注ぐシュートの嵐。
奈良クラブも前半29分に5番片山滋永選手がドリブルで駆け上がって見せ場を作ったものの得点には至らず。
天皇杯は飲水タイムが無いんですね。
長い長い前半が終了した時にはかなり胃が痛くなっておりました。
それでも無失点で前半を終われた!
Honda FCとしてはイライラしたでしょう。メンタル面でダメージを与えたのは奈良クラブの方だったに違いない。
後半に17番可児壮隆選手と44番嫁阪翔太選手が入り、ようやく攻められっ放しの状況から脱する事ができ、がっぷり四つの展開に。
前半陥落していた中盤でボールを取り合いができるようになり、チャンスもいくつかありました。
結局両者譲らず延長戦へ!
生観戦で延長戦って初めて見た。
延長に入ってもHonda優勢ながら全員守備で守る奈良クラブの姿は感動的でした。
何とか勝ってほしい。
しかし、その願いも虚しく延長後半アディショナルタイムにHonda FCのエースストライカーであり昨年のJFL得点王13番岡崎優希選手に決勝点を決められ試合終了。
サッカーは勝つことが目的のゲームです。
だから敗戦という結果には当然満足していません。
ベガルタ仙台に再び勝利して、恐らく3回戦ではセレッソ大阪との対戦。長居で暴れる奈良クラブを見たかった。そこでもしもが起きたならば、その次にはあの因縁の名古屋グランパス戦だったかもしれない。
夢破れました・・・。
この上はリーグ戦をしっかり戦って優勝を目指しましょう。
ところでこの試合のGK21番金子優希選手が素晴らしかったです。
今シーズン唯一公式戦に出場できておらず、この試合で初出場。
ちなみに今シーズン所属の全選手が公式戦のピッチでプレーした事になります。
この試合、Honda FCには22本ものシュートを打たれたものの結構枠外が多かったです。枠内でもキーパー真正面が多かった。あのHonda FCにしては珍しい。
相手にアタッキングサードに侵入されたとて、守る選手の数が揃ってシュートコースを消せば全く怖くないと豪語していたのは林舞輝前監督だったでしょうか。
金子選手がしっかりDFをコーチングしてコースを消していた成果ではないかなあ。声もよく通っていましたし。
さらに、ロングフィードも実に強力で正確でした。
昨年より相当パワーアップしているように見えましたが、何故この選手が第3GK扱いなのか?
夏の移籍ウインドウが開いたらライバルチームに引き抜かれないか心配です。
もう一人大活躍していたのが4番伊勢渉選手。
リーグ戦出場時は右CBでしたがこの試合は左CBに位置取っていました。一度だけFKを与えてしまいましたがそれ以外はあのHondaの攻撃を防ぎ、しっかりとボールをクリアして流れを断った場面がたくさんありました。リーグ戦含めてこれまででベストパフォーマンスだったと思います。
前半は20番片岡爽選手もダブルボランチの一人として攻守に渡って良い動きをしていました。この選手も何故リーグ戦で使って欲しいです。なにせ昨年のチーム得点王です。
リーグ戦のレギュラーメンバーの多くが外れていたこの試合。
しかし、リーグ戦では控えやベンチ外が多い選手でもレベルの高いパフォーマンスを示してくれる事がこの試合でよくわかりました。
きっと厳しい競争を勝ち抜いて実力でリーグ戦のピッチに立ってくれる事でしょう。
奈良クラブの選手数は他より少ないかもしれませんが、選手層は厚いのです。
さて、次戦はリーグ戦第9節、東京武蔵野ユナイテッドFCとロートフィールドで対戦します。
現在JFLは例年にない混戦模様で4位武蔵野から7位奈良まで勝点13で並び、さらに12位鈴鹿まで勝点3差の中に9チームがひしめきあっています。
当然奈良クラブは負けられません。
東京武蔵野ユナイテッドFCの注目選手は、元奈良クラブ選手である1番真田幸太選手。
奈良クラブでは第3GKに甘んじていましたが、あのジョアンミレッコーチの秘蔵っ子が武蔵野の正GKとして立ちはだかります。武蔵野のここまでの失点数は5で、Honda FCと並びリーグ2位タイの少なさであり、かなり得点することが難しい相手となるのは間違いありませんが、今日の悔しさを力に変えて今度こそホーム初勝利を!
高みへ!
次の試合に勝つ!