今回は順位推移を見ていきます。
このブログの大きな目的の一つがこの順位推移グラフを作ることでした。
JFL全体推移
6月から7月の上位戦線は毎週順位が激しく変動する大混戦でした。
開幕からコロナや天候不順に悩まされてなかなか安定して試合消化できない時期でもありました。
試合以外の厳しいコンディションをチーム全体で切り抜けられたかどうかが大きな分かれ目だったように思います。
結果的に9月にはリーグ上位下位のふるい分けは決しました。
上のグラフはさすがにゴチャゴチャしすぎているので、上位から4チームずつ分けて見ていきましょう。
1位~4位
1位奈良クラブ
まずは我らが奈良クラブ。
6月まではなかなか勝ちきれず、勝ち続けられず、中位で我慢する日々。
転機は6月13日の11節。
平日月曜日のナイターにも関わらず2011人集めたホンダロック戦で勝利した事。
夏の大混戦期において上昇気流に乗れました。
2022年JFL第11節 奈良クラブ対ホンダロックSC - 奈良クラブがある日々
さらに中断期間の8月19日。
同じく平日ナイターで行われた15節延期試合、FCティアモ枚方戦に勝利してリーグ首位に立ち勢いが加速。
2022年JFL第15節 奈良クラブ対FCティアモ枚方 - 奈良クラブがある日々
そして生駒山ダービー再試合。
9月30日の20節FC大阪戦に大勝した事が優勝に繋がりました。
【再試合】2022年JFL第20節 奈良クラブ対FC大阪 生駒山ダービー - 奈良クラブがある日々
3試合とも全て平日ナイター。
逆境に立たされた試合に勝利できたのは、強いパッションを育んできたから。
改めて奈良クラブの成長と収穫のシーズンでした。
2位FC大阪
FC大阪も、夏までは奈良クラブよりは上の順位にいたものの突き抜けられずにいました。
例年、夏場になると謎の大失速をしてしまうFC大阪ですが、今年は逆に勢いをつけて加速。
生駒山ダービーの大敗もものともせず力強く駆け抜けました。
6月19日の鈴鹿ポイントゲッターズ戦。
12152人の大観衆の中で勝利した試合が大きかったのではないでしょうか。
FC大阪が花園ラグビー場で試合、カズ効果もあり1万2千人来場 - 産経ニュース
3位Honda FC
夏場の混乱期はあったものの、総じて上位安定のHonda FCは今シーズンも強かった。
しかし、かつての圧倒的無敵感は陰りを見せ、開幕後7月までは首位に立てず。
そして最終盤に痛恨の失速。
3年連続のV逸となってしまいました。
4位ラインメール青森
スタートダッシュには失敗したものの、マイペースで着々と順位を上げ、最後まで昇格争いに食い込みました。
終盤の奈良、大阪との直接対決に連敗した事が全て。
しかし勝点51の4位は例年なら十分昇格圏でした。
5位~8位
5位FCマルヤス岡崎
大補強でJFLオールスターチームを編成した事もあって夏までは快進撃。
このまま首位独走してしまうのかと思われましたが夏場に失速。
しかし、その後持ち直し最後まで上位に踏みとどまりました。
6位東京武蔵野ユナイテッドFC
昨シーズン後半から持ち直した古豪は前半戦一時は首位に立つほどでしたが、こちらも夏場に失速。
マルヤスと同じく持ち直して上位戦線に踏みとどまりましたが6位に終わりました。
7位ヴィアティン三重
開幕ダッシュに成功したものの、その後続かず一時失速しかけましたが、夏場に回復。
しかし、秋に再失速して7位に終わりました。
8位ヴェルスパ大分
2年前のリーグ優勝チーム。
奈良クラブにとって天敵チームのヴェルスパ大分は開幕ダッシュに失敗し、夏場に回復するも伸び悩んで8位でフィニッシュでした。
9位~12位
9位鈴鹿ポイントゲッターズ
レジェンド三浦知良選手加入で観客動員は2000人を突破し、他クラブの集客にも大貢献した鈴鹿でしたが、6月末に百年構想クラブ失格。
それでも9位に踏みとどまったのは地力の強さの証。
10位ホンダロックSC
5月に急上昇して一時2位まで順位をあげたもののそこからジェットコースター並みの急降下。
来シーズンからは会社名変更でチーム名も変わるホンダロックSCとしての最後の順位は10位でした。
11位高知ユナイテッドSC
今年J3ライセンスを取得したものの、開幕直後以外は昇格争いに加わることができず。
しかし11位はJFL昇格後過去最高順位。
12位FC神楽しまね
シーズン前半は降格圏低迷。
給与未払い等の経営危機が明るみになったのが7月末。
特筆すべきはそこからの大逆襲。
アウェイ遠征費用もままならない厳しい環境の中、一時11位まで順位を上げる大健闘はJFLの歴史の中で語り継がれるでしょう。
13位~16位
13位FCティアモ枚方
昨シーズン8位ででしたが今シーズンは下位低迷。
昨シーズンの主力選手が多く抜けてしまった事も響いたように思います。
シーズン途中の監督交代も効果なく13位で今シーズン終了。
14位ソニー仙台FC
二大門番の一つがまさかの下位低迷。
奈良クラブとの対戦試合を観る限り、高い組織力と脅威のハイプレスは健在。
来シーズンはきっと巻き返すでしょう。
15位クリアソン新宿
今シーズンJFL昇格チームに厳しい洗礼。
しかし新国立競技場を使って観客動員JFL新記録16218人はさすが大東京のど真ん中のチーム。
10/9に国立競技場で開催されたJFL第24節の、イベント及びメディア露出などの報告 │ Criacao Shinjuku Official Site
組織力はあるものの、ディフェンスラインの強化が課題でしょうか。
16位MIOびわこ滋賀
毎年中下位で踏ん張る滋賀も遂に今シーズンは最下位。
今シーズンは免れたものの、来シーズンからは確実に降格が発生する気配濃厚。
かなり大規模なてこ入れが必要でしょうか。
来シーズンは近畿で唯一のJFLチーム。
健闘を祈ります。
各チーム、今シーズン無事完走お疲れさまでした!
来年のJFLも熱い戦いとなりますように。