本日開催しました日本フットボールリーグ(JFL)第28節の結果をもちまして、J3への入会を条件付きで承認しておりました奈良クラブが、Jリーグ規約第17条第3項に定める「J3入会審査項目」をすべて充足いたしました。
この結果を受けまして、奈良クラブのJリーグへの入会が確定しましたので、お知らせいたします。
奈良クラブに関わる全ての皆さま
改めましておめでとうございます。
8年間長かったですね。
毎年昇格を目標に全力疾走を繰り返してしんどい日々が続きました。
本当にお疲れさまでした。
ここからは思いきり個人的な話。
試合の数日前から、昇格が決まった瞬間の自分の感情がどうなるのか楽しみにしていました。
奈良クラブとは年によって距離が縮んだり離れたりですけど、JFL昇格初年度2015年から8年間観てきたチームです。
感動のあまり大泣きしてしまうだろうか、
それとも、
氷のように醒めた目でスタジアムを眺めているかもしれない。
きっと、その瞬間に奈良クラブに対する今現在の思いがはっきり出るだろうと思っていました。
さて実際はどうなったか?
試合終了のホイッスルが鳴りました。
やったー!嬉しい!
のすぐ後で、
あー良かった・・・。
と安堵する気持ちが支配的でした。
さらに、
優勝まで狙えそうだし、狙っとかなくちゃ。
と欲が出て、
これからがもっと大変だろうなあ。
と先々の事を心配していました。
ライセンスが本当に取れるだろうか?
観客動員数は大丈夫だろうか?
という心配事が先にクリアになっていたし、
成績面でも相当有利な状況であったからかもしれませんが、
いつもとあんまり変わらなかった。
それくらいで良いのかもしれない。
だってこれから先が長いんだもの。
来年J3優勝して再来年はJ2優勝して3年後にJ1優勝だなんて浮足だってはいけない。
ここからは10年単位です。
気持ちのペース配分も考えないとね。
そんな達観したことを言っておきながら、試合前は思うところが出てきてバタバタしておりました。
応援する時のユニフォームをね。
でかける数分前になって、あれを持っていこうと引き出しから引っ張り出しました。
2020年シーズンのGKユニフォーム。
当時の林舞輝GMが選んだ長身の初めての外国人GK。
ラトビアから来たクリスタプス・ゾンメルス選手を選びました。
ユニフォームスカスカでしょ?
2019年暮れに発覚した水増し不祥事によってスポンサーが軒並み落ちてしまった。
ボロボロの奈良クラブを引き受けてくれたのが現社長、濵田満さんでしたが、この年は後始末にずっと追われ、外からだけでなく内からの風当たりもきつかったように見えました。
予算を既に組んでいた事もあってか選手は優秀な人が集まってくれたのだけど、そこに襲い掛かってきたのが新型コロナウイルス。
その年の新体制発表会が急遽マスク着用義務になって、売り切れ続出のドラッグストアを探し回った記憶があります。
この年のJFLは開幕が7月18日までずれ込み、試合数も半分に減ってわずか15試合。
その開幕を待たず、チームを去って帰国してしまったのがゾンメルス選手でした。
あの当時は外出する事すら憚られるような雰囲気でしたし、外国人に対する目も厳しかった。
なんせ県外ナンバーの自動車すら排斥されるような異常な状態で、日常生活でも相当なストレスを溜めていたのではないでしょうか?
結局一度もプレーどころかスタジアムで会うことも叶わなかった。
奈良クラブで実績を挙げてJリーグで活躍することを夢見ていたゾンメルス選手。
きっと残念無念だった事でしょう。
しかし、これから先奈良クラブの歴史で振り返られる時に、2020年シーズンごと存在を忘れられてしまうかもしれない。
それはちょっと寂しいな。
だから、この晴れの日にきちんと連れて行ってあげよう。
2020年もゾンメルスも奈良クラブだ!
昇格の瞬間を見せてあげられて良かった。
繰り返しますが、
しかし、今年のリーグ戦はまだ終わっていません。
後2試合、しっかり完走しましょう。
そして優勝しましょう!
いつも通りの形式の試合振り返りも後日アップ予定です。
高みへ!
次の試合に勝つ!